カイプロの西川です。月5,500THBで会計士・弁護士・社労士などの日本人専門家にいつでも気軽に相談できる顧問サービス「カイプロ」を運営しています。(詳細はこちら

本サービスへご相談のあった内容から、広く皆様に知っていただきたい内容を共有いたします。
本内容が皆様の会社運営の一助となれば幸いです。

回答者:J Glocal Accounting 坂田(タイ税務・BOI専門家)

坂田さん写真

※本内容は執筆時点(23年4月)のものです。
※本内容は顧問サービス「カイプロ」ご契約者様へ提供した内容のうち、一定期間経過したものを利用しています。

年度決算後の法定手続き

ご質問の要約

3月決算の場合の年度決算終了後の一般的な法定手続き、スケジュール感をご教示いただけますでしょうか。

カイプロ専門家の回答

民商法、歳入法、投資奨励法に基づく一般的なスケジュールは下記の通りです。

【4月】
決算速報値確定

【5月~6月の頭】
未払費用(3月費用で4月支払など)等で3月決算財務諸表へ反映させるべきものがあれば追加

【6月~7月】
決算の数字が確定後、公認会計士監査を受け、監査報告書の発行

【7月末】
決算日から4か月以内に定時株主総会開催

【8月】
定時総会後14日以内に最新の株主名簿を商務省に提出

【8月末】
商務省への決算申告:定時株主総会から1カ月以内
歳入局への確定申告:決算日から150日以内

なおBOIについては、奨励証書発行日から36か月以内に行う操業開始申請の前は毎年2月末と7月末までにe‐Monitoringシステムに情報の入力。操業開始申請の後は、毎年7月末までにe‐Monitoringシステムに情報の入力が必要です。

また法人税の免除恩典を使用する場合は、決算日から120日以内(7月末頃まで)に以下のプロセスが必要です。

・e-Tax システムへの入力
・システムから恩典使用申請書の印刷
・会計監査人への提出
・会計監査人の意見のシステムへの入力、会計監査報告書を添付
・BOI のシステムへのデータ送信

監査や法人税に関わる内容のため、先ずは監査対応の際に法人税免税恩典申告の意思を会計士にお伝えください。

免税申請の手続・ルールの詳細についてはBOIガイドラインの269ページ目以降をご確認ください。https://www.boi.go.th/upload/content/BOIManualTH_615d41c89e1f4.pdf

以上となります。

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