カイプロの西川です。月5,500THBで会計士・弁護士・社労士などの日本人専門家にいつでも気軽に相談できる顧問サービス「カイプロ」を運営しています。(詳細はこちら

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※本内容は執筆時点(23年2月)のものです。
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タイにおいてデットエクイティスワップは法律上不可

ご質問の要約

当社から在タイ関連会社へ貸し付けているローンにつき、返済をせずにそのまま子会社の資本金とすることを計画していますが。タイの法律上可能でしょうか。

カイプロ専門家の回答

回答者:J Glocal Accounting 坂田(タイ税務・BOI専門家)

坂田さん写真

民商法典第1119条にて「株式の払込において株主は会社の債務との相殺をしてはならない」との規定があるため、いわゆるデットエクイティスワップ(DES、負債を資本に振り替える)ことはできません。

そのため、会社の借入金を資本金とするためには、先に負債と同額の増資を行い、入金された資本金を負債の返済に充てるように、別々の取引として行う必要があります。

民商法の改正案の中で将来的にDESを法制化する動きはありますが、詳細は決定しておりません。

以上となります。

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